晴耕舎の日々

あかちゃん生まれる。 

2010.02.04

今日は、上棟初日。集落に立つ木組みの家の現場の始まり。9月より工場で加工・刻みを進めてきた材が、順次現場へと運ばれる うれしくもあり、さみしい日でもあります。朽木の杉材 松 桧 古木のケヤキ 樫の木が出て行きます。縁あって当社の工場に入り、また縁あってお客様の住まいを支える材となって行きます。骨組みは、もちろん木組み。追っ掛け 渡り だぼ
込み栓を使い組んでゆきます。中には、360ミリもある梁も納めて行きます。タイトルの赤ちゃん生まれるというのは、僕が、上棟の時にいつも感じること。なにもなかった土地 場所に、削りたての手垢のついていない白い木が、工場から外部に 内から外の世界に出て行くことが、だぶって 子どもが、生まれる感じなのです。生まれたての赤ちゃんのようにまだ 壁や屋根など衣服は、身につけていませんが、大事なものが、確かにある、清々しくそこに立っています。建築を業にして良かったと思う瞬間。




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