幸せの根っこ
人が住まいを求める理由と想いは様々ですが、根っこは同じです。
安心安全で心地よい居場所と時間を持ちたいという願い。
私たちは住まいづくりの専門家でありますが、暮らしをつくることはできません。人によって暮らし方、心地よさは様々だからです。
家や部屋という物を考える前に、どんな風に暮らしてゆくのか?
好きな事、物、自身の大事だと思うこと、
親や家族との繋がりと人生。
住まいづくりのはじまりは、大切なことを
改めて考えてみる良い機会です。
その大切な時間をご一緒できることが、私たちの喜びです。
近くの山の木を使い、それぞれに願われる住まい、素敵な家づくりをご一緒し、家と想いを築きたいと思っています。
山で育った100年を超える「樹」が、住まいの「木」になる瞬間、山へご案内し、伐採から始まる住まいづくりにもお応えいたします。
山主さんや林業家とのつながり、製材所とのつながり 職人の手仕事、晴耕舎にあるもの全てを生かして、木の家を一棟一棟大切に造っています。
どんな風に暮らしていこう?設計はそこから始まります。住まいにどんな時を願いますか? 平日と休日の過ごし方、春夏秋冬、歳時と暮らし、家族や友人を招く日、趣味や学習の場、体を休める場所、心を休める場所・・ 思い描く暮らしを形にしてゆきます。
家が建つのはどんな土地なのか?そこから見えるものはどんな風景なのか?どんな風が吹き抜けるのか?光は、どこから?隣家はどんな風か?
雨や雪の日の事、土地に添い自然に添って、その場所にあるものを探し、みつめ、住まいを守り、生かしてゆきます。
木が持つ「強」「用」「美」を生かします。
木組みは「めり込み」と「摩擦」により力を減衰する骨組みに強さを発揮します。組んで外してまた組める「移築」、再生可能な仕組みを持ち、使い方に合わせていくことができます。職人の手仕事により、素材そのものの美しさを引き立てます。
晴耕舎は、持続可能な循環型社会を目指し、地域の「木」という再生資源による住まいづくりを続ける事が、未来につながると思っています。
建築は地産地消ではなく地産地生、風景、風土 となってほしいと思っています。
また、かつての日本の民具、道具が身近な木でできていたように、もう一度、地域の木でできるモノ造りにチャレンジしています。
晴耕舎がご提案する木の家は、建てた時が一番ではなく20年、30年と時間が経っても美しく、愛着を持ち続けられる住まい。そのために大切にしていることは、使う素材が無垢であること。本物の素材が持つ質感は、住むほどに愛着が深まります。
山の木や土といった建築材料は、形を変え住宅の素材となっても呼吸をし、私たちに快適な空間を長期にわたって与えてくれます。本物の素材は、手触りや肌触り、落ち着く香り、穏やかな音、自然の造形美を居ながらに感じることが出来ます。
自然素材を住まいにこだわって使うのは、住宅としての用が無くなったときにゴミにならず土に還って行くという価値があるからです。次の時代も変わらない美しい日本の自然環境を持続し未来があってほしいと願い、素材を選んでいます。
千年以上前から続いている旬切りや、木組みという日本固有の伝統と技術に基づいて、
今の暮らしにあった住まいづくりを続けて行くことが、未来につながると信じています。
当社の山側には、山を守る人たち、街側にはその育った木を生かす人たちがいます。
100年かけて育った木を、製材の技術で家づくりに生かします。自然を生かした空間づくりには、欠かすことのできない「知恵と可能性」が、1本の木に詰まっていることを感じていただけます。
同じ種類の木でも、育った環境により性質が異ります。1本1本個性のある木にあった加工や方向、場所を吟味し、その個性を住まいの中に生かしてくれるのは、大工職の手仕事。木の特性を職人の目で見て加工する「手刻み」の工法を大切に守り続け、その技術を次代に繋いでいます。
世界最古の木造建築の法隆寺、近辺の神社や古民家は「木組み」という伝統工法で建てられています。高温多湿の気候に対し開放的に建てながらも粘り強い骨組みで地震にも耐えてきた歴史があります。
木を覆い隠さずに呼吸させて、人にやさしく健康的で長く保つ家づくりを提案しています。
例えば晴れた日は外に出て畑を耕し、雨が降る日は家にこもって読書にふける…
自然のリズムに合わて楽しむことができる、持続可能な暮らし。
時間をかけたり、手をかけたり、
そんな風に、丁寧につくる暮らしが本当の豊かさだと私たちは考えます。
滋賀県で住まいづくりを考えておられる方は、
ぜひ私たちのような家づくりをする工務店も、候補の一つにご検討いただけたら、嬉しく思います。