晴耕舎の日々

トルーマン カポティ 伐採 野生 生もの

2011.02.25

 今日、近くの山で杉の木を伐採しました。以前に新聞の折り込みチラチに打った当社の家づくりを知って訪ねてきて下さったお爺さんの山の木です。既に立派な蔵のある旧家にお住まいなので、新築の予定は、ありません。トホホです。ですが、この木を生かしてほしいと来て下さいました。チラシを打ったのは、以前から住宅メーカーや、建築家と建てる住まい・・・の広告を見て、建築にとってとても大事な視点が欠落してる、地域や、自然との関係、心地?こころ持ち?といった物差しがない。体を休める視点はあるが、心休める住まいの本質が、ないと思っていたからです。ちょっと大げさですが、そんなことを思って、これから新しく建てる、リフォームする方に、もっと外を向いてほしいということを伝えたかったのです。大きな買い物なので、どうしても自分達だけの事を考えがちなのは、仕方ありませんが。・・・
この木で、建てた家を見せて欲しいと山主さん。イバラの道かも。
写真 右の方が、山主さん。80歳。僕もこんなカワイイお爺さんなりたいな。

お爺さんの森にて、野生の香りまでお伝えできません。第二の人生をなんとか。

アメリカの作家 トルーマン カポティという作家さんの小説に「お爺さんの思いで」という、哀しいというか無垢なストーリーが、あります。シンプルゆえ心打つ短編です。

CATEGORIS: 建築, 日々