晴耕舎の日々

産地に行ってきました。

2008.03.25

週末に、木材の産地に行ってきました。人と木に会うためです。人は、森昭木材株式会社の田岡社長さんです。以前に雑誌「住む」を読んで、田岡さんを知り、土佐派と呼ばれる建築作りに材料を供給されていること、国産材を使うことで、山に人が入り、間伐が行われ、森林を守り、人や動植物の生きる場所を生み、引いては、ゆたかな環境の持続的発展につながるとして、川上(林業・製材業)と川下(街側・ユーザー)をつなげてゆく活動を積極的に実践されておられこと。葉枯乾燥と言う昔ながらのやり方で、木を乾燥されていることなど、書き出したらきりが、ありませんが、とにかく会いたかった人なのです。木に会うというのは、お客様に納めるまでに、どんな山で育ち、どんな製材をされ、どんな顔をしているのかを確かめるという、建築会社としての立場からです。本来なら、お客様と一緒が、良かったのですが、少し距離があること(370KM)お子さんが小さいこと、などなどで、今回は、実現しませんでしたが、美しい木でしたよ。
高知県土佐郡土佐町まで行ってきました。四国のど真ん中、杉の産地 嶺北(れいほく)まで、

綺麗に積まれてありました。

吉野杉と言う品種です。元気そうです。削るとうすいピンクの顔が、出てきます。

今回の当社納材分が、積まれつつありました。お客様の名前と当社名が、番付けされていました。

梁に使う予定の材料です。美しくて感動しました。田岡さん・会社の方々・運んでくださった方・伐採・もっと言えば、60年以上前にこの苗木を植えて育ててくださった方、とにかくここまでにしていただいた多くの方々に感謝です。

森昭木材さんの工場の一角に製品として出荷できない材料を「木もく良心市」という名前で、低価格で、販売されていました。近くの大工さんに、好評だそうです。生かしておられます。生かすと言うことでは、製材所で出る木のくずを、牛糞と混ぜ堆肥にして、農家さん・道の駅で販売されておられます。素材が良いので何にでも使えますね。

帰り道・明石海峡大橋です。明石に住んでいた頃から20年以上経ちます。
橋は、まだ無く、当時は、須磨から海の方に向かって巨大なコンベヤーが突き出していました。大橋の工事用だったと記憶していますが、今は、どうなったのでしょうか?

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