ありあわせで
2008.08.30
ブリコラージュ、あり合わせの続き。この前やった建物の玄関の引き手。カタログから選ぶのは、つまらないと思って、敷地に在った樹木の枝で、行きましょうか?と施主様に提案。使えそうな形の現物を見せ、了承を得、生水(ショウズ)に一週間ほどつけて、アク抜き。建具屋さんに位置、角度、アクセントを伝え、完成。家づくりと同じで、物だけでなく事を楽しむ、ソフトを楽しんでもらいたいと思っていますが、これがむつかしい。本来の家づくりは、設計者・施工者・住まい手が、対等な立場で、情報をオープンにし、ひとつのものを作ってゆくのが、魅力です。その場を作ることが、工務店の大事な仕事です。設計図=切符と考えると、切符を見ていてもおもしろくありません。道中の話題、景色を楽しんで、目的地に尽きたいと工務店は、考えています。
引渡し後、ドアを開けると銅製のチャイムが、迎えてくれました。感激です。