晴耕舎の日々

現場では

2008.04.07

今日は、現場に行ってきました。場所は、仰木 千年の歴史ある街です。
地盤が粘土質なので、地盤の補強を検討しましたが、千年も前から人の暮らしのあったこと、旧街道沿いであること、隣の建物が、100年以上生きていること、木造なので軽いことなどから、大きな費用をかけないことにしました。近年、住宅の 10年保証云々で、売主・請負者に、主要な構造部の基礎や、床、柱などに対し10年の瑕疵担保責任が、義務付けられています。見方を変えれば、変な制度です。隣の100年生きている家が、笑っているでしょう。法律で定めて、せめて10年くらいは、保証してやらないと安心して家が、建てられなくなった、それほど住宅の質が、下がってきたとも思えてきます。田んぼの造成地、人の住まいの歴史の無かった場所、地名に沢や沼、溝などが、つくようなところは、適切な地盤補強が必要になりますが、古い集落で建てるなら、あまり神経質になる必要は、無いと思います。10年保証制度と言うのは、はっきり言うと建主が、かける保険制度、
なんか変です。24時間換気の義務付けも変です。なんでやねん。
基礎下1m地盤改良+砕石  すぐに基礎工事には着手しません。

伊香立のほうへ抜ける道の田んぼの土手に桜が咲いていました。立派な桜です。田んぼ、土手、桜、小屋、柿の木、仰木には、役者がそろっています。

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