晴耕舎の日々

杉板の上に

2008.03.13

今日は、僕の書いた図面を、工場で板図に落としてもらいました。
板図というのは、大工さんが、書く平面図です。
設計士という専門の職能が、無かった頃は、大工が、墨で、図面を書いていました。どんな大きな家でも図面と呼べるのは、この1枚だけです。
この板図を書いて、大工さんは、1棟の住まいを頭に入れてしまい、後は、見ません。すごいでしょ。こうして昔から家は、つくられてきました。
構造に重きを置いているので、お客さんの想いを形にするため、今では、設計士の存在が、欠かせませんが、美しい風景・景色となりうる建築をつくってきたことは、間違いありません。専門的になりますが、バナキュラーな建築です。(建築家(設計士)なしの建築)
何枚も図面を書き、紙を使い、構造計算をして、何をしているのだろう?と板図を見るたびに考えてしまいます。
これが、平面図

こちらが、板図

明日から、墨付けです。

CATEGORIS: 建築, 日々